シャオミ、ソニーの技術を再現した新カメラユニットを発表 「Xiaomi 15 Ultra」はライカ共同開発カメラに注目

2025年3月3日、スペイン・バルセロナで開催中のMWC 2025において、中国のスマートフォンメーカーであるシャオミ(Xiaomi)は、新たなフラッグシップモデル「Xiaomi 15 Ultra」を発表した。特筆すべきは、12年前にソニーが提案した技術コンセプトを再現し、スマートフォンカメラの限界を打破する外付けカメラユニットを搭載している点である。
シャオミの新技術 モジュール式光学システムの詳細
シャオミが発表した「Xiaomi 15 Ultra」は、スマートフォンのカメラ性能を大幅に向上させるモジュール式光学システムを採用している。
このシステムでは、スマートフォン本体に外付け可能なカメラユニットを用意することで、より大きなセンサーや交換可能なレンズの使用を可能にする。具体的には、35mm f/1.4相当のプライムレンズとフォーサーズ規格のイメージセンサーを組み合わせ、磁気的にスマートフォンに接続することで、従来のスマートフォンカメラでは難しかった高品質な写真撮影が可能となる。
さらに、物理的な絞り機構を備えており、f/1.4からf/11までの範囲で調整ができる。これにより、被写界深度のコントロールや多様な撮影表現が実現できる。
なお、このカメラユニットは専用のスマートフォンでのみ使用可能であり、汎用性には限界がある。
また、現在はコンセプト段階であり、実際の製品化や価格、対応機種の拡大については未定である。
ソニーのQXシリーズとの関係、今後の展望
今回発表された技術は、2013年にソニーが発表した「QX10」や「QX100」といったレンズスタイルカメラを彷彿とさせる。
当時、これらのデバイスはWi-Fi接続の不安定さや操作性の問題から広く普及しなかった。しかし、シャオミの新システムは「LaserLink」と呼ばれる独自の通信技術を採用し、最大10Gbpsのデータ転送を可能にしている。
これにより、遅延の少ないスムーズな操作性が実現されている。
シャオミのモジュール式光学システムは、スマートフォンカメラ市場に新たな潮流をもたらす可能性がある。特にライカとの協業を背景に、高性能なレンズユニットの開発が進めば、写真愛好家やプロユース市場への訴求力を高めると考えられる。
また、「LaserLink」技術の発展により、今後はより高速で安定したデータ転送が可能になれば、リアルタイム撮影やライブストリーミングといった用途でも期待が集まるだろう。
しかし、スマートフォンカメラの利便性が簡便さにあることを踏まえると、外付けユニットの需要は限定的となるかもしれない。普及には、ユニットの小型化や汎用性の向上が不可欠だろう。
将来的には、他メーカーとの互換性を確保しつつ、スマートフォンの標準機能として組み込む形で市場展開を図る可能性も考えられる。
今後のシャオミの展開に期待がかかる。
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