インテル、38年ぶりの赤字に転落 半導体業界の覇者はなぜ苦境に
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米半導体大手インテルが、2025年度通期で赤字に転落する可能性が高まっている。AIブームへの乗り遅れや構造改革費用の計上、競争激化による業績悪化が主な要因だ。2025年第1四半期の業績見通しも厳しく、38年ぶりの通期赤字となれば、同社の経営戦略の抜本的見直しが迫られる可能性がある。
AI業界の成長に追いつけず 売り上げ減少の加速は止まらず
米半導体大手インテルが、2025年度通期で38年ぶりの赤字に転落する可能性が高まっている。2025年2月3日現在、同社の業績悪化が鮮明となり、市場関係者の間で懸念が広がっている。
業績悪化の背景には、複数の要因が絡み合っている。
まず挙げられるのは、AIブームへの対応の遅れだ。競合他社がAI関連製品で急速に市場シェアを拡大する中、インテルは苦戦を強いられている。
さらに、大規模な構造改革に伴う費用の計上も利益を圧迫している要因となっている。
2024年第4四半期の決算では、売上高が143億ドルとなり、前年同期比で7%の減少を記録した。最終的な業績としては市場予想を上回ったものの、依然として厳しい状況にあることを示している。
特に注目すべきは、2025年第1四半期の見通しだ。同社は売上高を122億ドル、粗利益率を36%と予測しており、前年同期比で大幅な減少が見込まれている。
厳しい見通しの背景には、売上減少による固定費負担の増加や、新製品「Lunar Lake」が高コストである点などが挙げられる。
CFOのデビッド・ジンズナー氏は、「第1四半期において、粗利益率の低下に最も大きく影響する要因は、売上の減少だ」と説明している。
長期的な解決策とは 人事構造改革から経営立て直しへ
インテルは、苦境を打開するべく、大規模なコスト削減計画を進めている。2025年第4四半期までに1万6500人の人員削減を含む構造改革を完了させる予定だ。
しかし、これらの施策が即座に業績回復につながるかは不透明な状況にある。
業界アナリストからは、インテルの長期的な競争力に対する懸念の声も上がっている。特に、データセンターやAI関連市場での遅れを取り戻せるかが、今後の成長の鍵を握るとの見方が強い。
インテルが38年ぶりの通期赤字を記録することになれば、同社の経営戦略の抜本的な見直しが迫られる可能性が高い。
半導体業界の競争激化と技術革新のスピードアップが進む中、インテルがいかにして巻き返しを図るか、業界内外から注目が集まっている。
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