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    ALS患者の意思を文字化する新技術、ジーメドが治験申請へ AIが学習した脳波データをもとに解読

    2025年2月15日、大阪大学発の新興企業JiMED(ジーメド)が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の脳波を測定し、意思を文字入力するシステムの治験を2025年10月にも申請する予定であると報じられた。この技術により、全身の筋肉を動かせなくなるALS患者が思考を文字として表現できる可能性がある。

    目次

    ジーメド、ALS患者の新たなコミュニケーション手段を開発

    ジーメドは、大阪大学の研究成果を基に2020年3月に設立された企業で、ALSなどで身体が動かせない状態になった人のための新しいコミュニケーション手段を提供することを目的としている。今回開発されたシステムは、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI ※)技術を活用し、患者の脳波を測定して意思を文字として表現するものだ。

    BMIでは、薄型の電極シートを頭蓋骨と脳の表面の間に取り付け、脳波を高精度で測定する。脳波をAI(人工知能)に学習させたデータをもとに、患者が「手を握るイメージ」をしたかどうかを解読装置が判別する。
    解読装置に接続された機器の画面には、ひらがなが1文字ずつ表示され、患者は思っている文字が表示された時に手を握るイメージをする。これにより、患者が思った文字を画面に入力する仕組みだ。

    脳波から文字を入力する技術は、全身の筋肉を動かせなくなるALS患者にとって、意思を伝える新たな手段となる可能性がある。

    ※ブレイン・マシン・インターフェース(BMI):脳と外部機器を直接接続し、脳波などの神経活動を解読して機器を制御する技術。

    治験の概要と今後の展望

    ジーメドは、2025年10月にも開発したシステムの治験を申請する予定だ。体がほぼ動かせない状態のALS患者11人を対象に、半年間の使用を通じて安全性と有効性を確認する計画である。
    治験は大阪大学医学部附属病院など3施設で実施される見込みで、2028年頃の実用化を目指すという。

    脳波から文字を入力する技術は、ALS患者やその家族にとって新たな希望となることが期待される。特に、患者が自らの意思を表現できる手段が増えることで、精神的な充足感や社会的なつながりが強化される可能性がある。

    今後は、技術の改良や臨床試験を重ねることで、より多くの患者に対応できるシステムの構築が求められるだろう。また、医療現場での導入に向けた課題解決や、患者のニーズに応じたカスタマイズが進むことで、より多くの人々に恩恵をもたらすことができると考えられる。

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