Sui基盤ゲーム「XOCIETY」、アディダスとコラボでNFTスキン限定販売

2025年5月8日、Suiブロックチェーン基盤のRPGシューティングゲーム「ソサエティ(XOCIETY)」が、アディダスとのコラボレーションによるNFTスキン入りミステリーボックスの販売を発表した。
Web3ゲームとグローバルブランドが融合 NFTスキンを通じたユーザー体験の差別化
今回のコラボレーションは、Sui(※1)チェーンを基盤とするXOCIETYが、アディダスのNFT(※2)プロジェクト「ALTS by adidas」と連携し、ゲーム内で使用可能な限定NFTスキンを展開するというものだ。
提供されるミステリーボックス「ALTS by adidas x XOCIETY Mystery Boxes」は、デジタルスキン3点セット(トップス、ボトムス、スニーカー)を含み、各スキンはNFTとして発行され、ユーザーが保有・売買・ゲーム内での着用が可能であるという。
加えて、NFTの真正性を示す証明書、ゲーム内通貨「XO(XOCIETYの独自トークン)」のエアドロップ、利益分配権といった特典も付属する。
全体では2,600個のミステリーボックスが用意され、レアリティはアンコモン、レア、エピック、ファーストの4段階。
販売フェーズは2段階に分かれ、5月14日から15日にかけての「パートナーパックフェーズ」では500個が89.99ドル(約1万3,140円)で販売される。その後、5月16日から23日にかけての「アディダスパックフェーズ」では2,000個が129.99ドル(約1万9,000円)で提供される。
このスキンの所有によって、ユーザーは視覚的な個性を表現できるだけでなく、ゲーム内でのアイデンティティ確立やコミュニティ内での希少価値の獲得にもつながると考えられる。
ゲームの展開と市場への波及 新たな顧客層の獲得へ
XOCIETYは正式リリース前の段階にあり、Epic Games Storeにおけるテストプレイが5月15日より実施される予定だ。
さらに、Suiブロックチェーンと連動する携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」でも、今夏中のプレイ対応が見込まれている。Web3対応ゲームとしての先進性をアピールする機会となるだろう。
一方、アディダスは近年、NFTやメタバース領域への積極的な参入を続けており、今回のXOCIETYとの協業はその延長線上にあるとみられる。ファッションブランドとしてのグローバルなブランド力を背景に、ゲーム領域での露出を高める狙いがあると考えられる。
このようなブランドコラボは、NFTスキンが単なるデジタル装飾にとどまらず、資産性や希少性をも併せ持つことを示している。
XOCIETYが掲げるプレイヤー主導のゲーム経済圏の構築というビジョンと、アディダスのWeb3戦略が合致した結果として、今回のプロジェクトは成立したのだと考えられる。
今後、他のスポーツブランドやラグジュアリーファッションとの連携が増えることもあり得る。
現時点では収益モデルやユーザー継続率の検証はこれからだが、市場が注視する実証例の一つになるかもしれない。
※1 Sui:高速処理と拡張性を特徴とするレイヤー1のブロックチェーン。Move言語を使用しており、NFTやゲーム開発との相性が高い。
※2 NFT(ノン・ファンジブル・トークン):ブロックチェーン上で発行・管理される非代替性のトークンで、デジタルアートやゲーム内アイテムの所有証明に用いられる技術。
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