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    BS-TBS社長が語る AIで蘇らせた橋田壽賀子脚本の世界

    2024年4月30日、BS-TBSの伊佐野英樹社長がTBS定例社長会見にて、橋田壽賀子氏の生誕100周年記念として制作された単発ドラマ「AI橋田壽賀子企画 渡る世間は鬼ばかり 番外編」(5月11日放送予定)の制作秘話を明かした。AIによる脚本制作と、その再構築に至るまでの葛藤が語られている。

    目次

    石井ふく子氏の「心がない」指摘と脚本再構築の舞台裏

    BS-TBSが5月11日午後6時30分から放送する「AI橋田壽賀子企画 渡る世間は鬼ばかり 番外編」は、橋田壽賀子氏の生誕100周年を記念した特別ドラマである。

    企画の目玉は、200本以上にのぼる「渡る世間は鬼ばかり」の過去脚本をAIに学習させ、その文体や価値観を継承する形で新たな物語を生み出した点にある。

    制作過程で注目されたのは、AIが生み出した初稿に対して、プロデューサーの石井ふく子氏が「心がない」と明確に否定的な評価を下したことだ。
    AIは橋田氏の語彙や文体を模倣できても、人間関係の機微や感情の揺らぎといった「人間の心」を描き出すには不十分ということだ。

    これを受けて制作チームはAIに再度「人の心を描く」という命題を与え、スタッフによる手直しも加えて脚本を練り直した。
    修正を重ねた結果、石井氏は「ずっとよくなった」と最終的に評価し、橋田節を現代に再現する試みに一定の手応えを感じさせる結果となった。

    BS-TBSの伊佐野社長は、橋田氏がもし生きていたら今の日本の家族をどう描くかという仮定にAIがどう応えるかに着目していたと語る。
    だが同時に、「これはAIでドラマを作るというより、あくまで企画の一環」とも強調し、AI脚本の量産には否定的な姿勢を示している。

    人間の代替としてではなく、創作のヒントや刺激としてAIをどう扱うかが今後の焦点になると考えられる。

    AIと人間の共創は創作を左右するか

    今回のようなAIを補助的に用いた脚本生成は、過去の名作や作家のスタイルを現代に再現する手段として役立った。
    橋田氏を古くから知る石井氏の評価を得られたことには、一定の評価が与えられるだろう。
    橋田壽賀子氏という、日本の家庭ドラマにおける象徴的存在の文体・価値観を模倣する試みは、アーカイブ的な活用としても意義がある。

    一方で、AI脚本に対する石井ふく子氏の「心がない」という指摘が象徴するように、AIは依然として感情や人間関係の機微を表現する点で課題を抱える。
    AIが生むのはあくまで「似て非なるもの」であり、スタッフの手直しがあったことも考慮すると、やはり現在のAIの模倣能力には限界があり、今後の課題と言える。

    故人作家の「再現」に関しては、今後も注目が集まる分野だ。
    技術的には作風や語彙のトレース精度が向上する可能性があるが、作品としての「魂」をどう位置づけるかという倫理的・文化的な問いはより重くなる。

    ドラマ制作は、今後も「人間性」と「技術」の交差点で模索を続けることになる。その中で、「AIにできること/できないこと」の境界がより明確化されていくと見られる。

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