ソフトクリエイトの生成AIサービス「Safe AI Gateway」に新機能 チャットボットの外部公開に対応

2025年4月18日、株式会社ソフトクリエイト(東京都渋谷区)は、生成AIサービス「Safe AI Gateway」に新たなチャットボットの外部公開機能を追加したと発表した。
この機能により、企業や団体は自社のチャットボットをユーザー認証なしで外部に公開できるようになり、問い合わせ対応や情報共有の幅が広がると期待される。
「Safe AI Gateway」の新機能の詳細
ソフトクリエイトが提供する「Safe AI Gateway」は、MicrosoftのAzure OpenAI Service(※1)を基盤とした生成AIサービスである。
企業や団体が安全かつ簡単に生成AIを活用できるよう設計されており、情報漏えいやセキュリティリスクを最小限に抑えることが特徴だ。
今回追加された外部公開機能により、ユーザー認証なしでチャットボットを利用可能となった。
各チャットボットには専用のURLが発行され、利用者はそのURLにアクセスすることで簡単にチャットボットを利用できる。
これにより、Webサイトへの組み込みやイベント専用の問い合わせ窓口、外部関係者やグループ企業への情報共有、社内のオンライン資料ページへのリンク掲載など、多様な利用シーンが想定される。
セキュリティ面では、外部公開機能を利用してもチャット履歴やシステム内データは生成AIの学習に使用されない。
また、第三者によるセキュリティチェック済みのシステムを使用し、データは論理的に分離されているため、安心して利用できる。
現在、この外部公開機能は「マルチテナントプラン」でのみ利用可能だが、近日中に「ワイドプラン」への対応も予定されている。
(※1)Azure OpenAI Service
Microsoftが提供するクラウドベースのAIサービスで、OpenAIの技術を活用して自然言語処理や生成AI機能を提供する。
生成AIチャットボットの活用範囲と今後の展望
「Safe AI Gateway」の外部公開機能により、企業や団体は自社のチャットボットをより柔軟に活用できるようになった。たとえば、Webサイトに組み込んでの問い合わせ対応や、イベントやキャンペーン専用の問い合わせ窓口としての利用が可能となる。
また、外部関係者やグループ企業への情報共有、社内のオンライン資料ページやポータルサイトへのリンク掲載など、さまざまなシーンでの活用が期待される。
今後の展開として、現在「マルチテナントプラン」でのみ利用可能な外部公開機能が、近日中に「ワイドプラン」への対応も予定されている。
さらに、攻撃的な質問や敵対的な内容を抑制するフィルタ機能や、外部と内部での回答精度調整機能の提供も計画されており、より高度なセキュリティ対策と柔軟な運用が可能となる見込みだ。
このような機能拡張により、企業や団体は生成AIチャットボットを活用した情報発信や顧客対応を一層強化できると考えられる。今後も「Safe AI Gateway」の進化に注目が集まるだろう。