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    インドのスタートアップ、先端半導体不要のAI実行システム「Kompact AI」開発

    2025年4月10日のブルームバーグの報道によると、インドのAIスタートアップ「ジロー・ラブズ(Ziroh Labs)」が、先端半導体なしで大規模AIモデルを実行できる低価格システム「Kompact AI」を開発した。
    GPU依存からの脱却を目指すこの技術は、AI運用コストの劇的な削減を可能にする。

    目次

    CPUで動く大規模AIモデル GPU依存からの脱却が生む技術的転換

    インドのスタートアップであるジロー・ラブズは、インド工科大学マドラス校との共同研究を通じて、「Kompact AI」と呼ばれるAI実行システムを開発した。
    このシステムの特長は、従来の画像処理半導体(GPU)ではなく、一般的な中央演算処理装置(CPU)を活用し、AIモデルの推論プロセスを安価かつ効率的に実現している点にある。

    これまで、大規模な言語モデル(LLM)の運用には高価なGPUが必須とされてきたが、Kompact AIはCPUのみでこれらを実行可能にする設計を採用。
    先日のイベントのデモでは、同社の研究チームが市販のインテル「Xeon」プロセッサー搭載ノートパソコン上で、メタ・プラットフォームズの「Llama 2」やアリババグループの「Qwen2.5」などの主要モデルを実行する様子を公開した。

    同技術はすでにインテルおよびアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)によって技術検証済みであり、性能と再現性の面で一定の信頼を得ているとされる。

    旧サン・マイクロシステムズの元最高戦略責任者であり、ジローのテクノロジーアドバイザーのウィリアム・ラドゥチェル氏は、この技術が今後数年間でAI市場に構造的変化をもたらすと述べている。

    「GPU不要」の衝撃 Kompact AIが切り拓く“AI民主化”の新局面

    「Kompact AI」が示す最大の利点は、GPUへの依存を脱し、一般的なCPUのみで大規模AIモデルの推論を実現できる点にある。
    これにより、ハードウェアコストは大幅に削減され、中小企業や新興国の教育・研究機関など、これまで高価なGPUを調達できなかった層にもAI技術の活用機会が開かれる。

    一方で、CPUによる推論には処理速度やスループットに限界があることも指摘される。
    Kompact AIがどの程度のモデルサイズ・精度に対応可能かについては、今後の独立したベンチマーク検証が不可欠だろう。

    Kompact AIの登場は、AIハードウェア戦略に新たな地殻変動をもたらす可能性がある。
    特にエッジAIやオンプレミス環境でのAI導入において、専用GPUが不要となれば、導入の敷居は劇的に下がる。
    開発コストの削減やエネルギー効率の向上といった要素も加われば、AIの民主化が一段と進展すると見られる。

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