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    インディアナ州の年金基金、ビットコインETF投資可能になるか 法案1322の行方

    2024年1月、インディアナ州のジェイク・テシュカ議員が、州の年金基金がビットコインETFに投資できるようにする法案を提出した。この法案が可決されれば、2025年7月1日から施行される予定だ。
    州の公的年金制度の近代化と投資戦略の多様化を目的としたものであり、ビットコイン市場の成長を背景に新たな資産運用の可能性を模索する動きといえる。しかし、価格の変動リスクや市場の不確実性を考慮し、慎重な議論が求められている。

    目次

    法案1322の概要と目的

    ジェイク・テシュカ議員が提出したインディアナ州下院法案1322(HB 1322)は、州の年金基金がビットコインETF(※)へ投資できるようにするものだ。対象となるのは、公務員退職基金や州教員退職基金などの公的年金であり、これにより資産運用の多様化が図られる見込みである。法案が可決されれば、2025年7月1日から施行されることとなる。

    現在、インディアナ州では従来型の金融商品への投資が中心となっており、ビットコインETFのような暗号資産関連の金融商品は認められていない。
    しかし、暗号資産市場の急成長を受けて、多くの投資家や金融機関がビットコインETFに注目している。ビットコインETFには、ビットコインを直接保有する「スポットETF」と、ビットコインの価格を追跡する「先物ETF」の2種類があり、どちらを投資対象とするかについては今後の議論が必要となる。

    この法案の狙いは、年金基金のリターン向上とリスク分散にある。
    従来の株式や債券に加え、成長が期待されるビットコイン市場を運用先とすることで、長期的な収益向上を目指す動きといえる。一方で、ビットコインの価格変動の激しさや市場の不透明性がリスク要因として挙げられており、投資対象として適切かどうかは慎重な検討が必要だ。

    ※ビットコインETF:ビットコインの価格に連動する金融商品。投資家は直接ビットコインを保有することなく、ビットコインの価値に基づいた投資が可能となる。米国では2023年にスポットビットコインETFが承認され、注目を集めている。

    インディアナ州の動向と今後の展望

    インディアナ州は近年、ブロックチェーン技術の導入を進めており、政府の業務効率化やデータ管理の向上を図っている。たとえば、他州ではすでにブロックチェーンを活用した行政サービスの導入が進んでおり、インディアナ州もこれに倣おうとしている。
    この動きの一環として、州の年金基金の運用先として暗号資産関連の金融商品を検討することは、時代の流れに沿ったものといえるだろう。

    他州の動向も重要な要素となる。
    たとえば、イリノイ州では、州の準備金の一部をビットコインで保有する案が検討されており、暗号資産の公的運用に対する関心が高まりつつある。また、ニューヨーク州やカリフォルニア州では、暗号資産関連の規制が厳しく、公的機関の投資対象としては慎重な姿勢をとっている。このように、各州の対応が異なる中、インディアナ州の法案がどのような影響を及ぼすかが注目される。

    法案の可決可能性については、賛否が分かれている。支持派は、年金基金の収益性向上と投資の多様化を強調し、暗号資産市場の成長を取り込むことの重要性を訴えている。
    一方で、反対派は、ビットコイン市場のボラティリティ(※)の高さや、規制の不確実性が年金基金に悪影響を与える可能性を指摘している。

    今後の展開としては、法案が議会でどのように審議されるかが焦点となる。
    仮に可決された場合、施行後の運用ルールやリスク管理の枠組みが問われることになるだろう。また、この動きが他州に波及する可能性もあり、全米の年金基金運用に新たな流れを生むかもしれない。

    ※ボラティリティ:価格変動の度合いを示す指標。ボラティリティが高いほど価格の変動幅が大きく、リスクが高まる。ビットコインは特にボラティリティが高い資産として知られる。

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