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宇宙産業やAIに注目集まる スタートアップ資金調達リサーチ【Week : 7/7-7/11】

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7月が始まり、さっそく様々な分野で活躍するスタートアップ企業が資金調達を発表しました。

この記事では、7月7日から7月11日の間にリリースされた、スタートアップの資金調達ニュースをまとめています。さらに、事業内容、調達金額、今後の展望についても詳しく解説します。

目次

ロケット事業と通信衛星事業を統合するインターステラテクノロジズ、89億円の資金調達を実施

事業内容: ロケットの開発・製造・打上げサービス、人工衛星の開発・製造・運用サービス

調達金額: 89億円

引受先: 三井住友銀行、宇宙フロンティア2号ファンド、ジャパネットホールディングスなど

今後の展望: ロケットZERO開発・製造、人工衛星の研究開発への投資、宇宙輸送サービスの高頻度・低コスト化

インターステラテクノロジズは、国内初のロケット事業通信衛星事業の垂直統合ビジネスを目指す宇宙の総合インフラ会社です。観測ロケットMOMOで国内民間企業単独として初めての宇宙空間到達を達成した実績を持ち、現在は小型人工衛星打上げロケットZEROの開発を進めています。文部科学省の「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)」に採択され、初回のステージゲート審査を通過した3社のうちの1社に選ばれるなど、技術力が高く評価されています。

通信衛星事業を本格的に行うには、SpaceX社のStarlinkのように多数の衛星を打ち上げる必要があることから、ロケット会社が手がけることで強みを最大化できる分野に特化しています。今回調達した資金は、ウーブン・バイ・トヨタとの業務提携も活用しながら、ロケットを一点モノの生産から工業製品へと構造変革させ、高頻度・低コストに打ち上げられる宇宙輸送サービスの確立に向けて活用されます。

様々なAIプロダクトを提供するGROWTH VERSE、29.2億円の資金調達を実施

事業内容: データ×AIで企業の成長力を最大化するAI SaaSの開発・販売

調達金額: 29.2億円

引受先: NBジャパン・アセンダント・クロスオーバー株式ファンド1号投資事業有限責任組合、デジタリフト、個人投資家、みずほ銀行

今後の展望: AI開発の加速、AI関連技術や顧客基盤を持つ企業のM&A強化、音声AIサービス領域への事業拡大

GROWTH VERSEは、「BUILDING AI to maximize Business Growth」をミッションに掲げ、マーケティングAI SaaS「AIMSTAR」をはじめとする複数のAIプロダクトを展開しています。「AIMSTAR」は、オンラインB2C企業の顧客データを分析・活用し、エンゲージメント強化を実現するプロダクトとして、大手通販、金融業界を中心に多数採用されており、その伴走支援体制も高く評価されています。2024年には人流分析AI SaaS「ミセシル」と売上管理AI SaaS「Zero」を事業譲受し、オフラインB2C企業へもサービス提供を拡大しています。

今回の資金調達に合わせて、IVRクラウドサービス開発・販売において業界最大規模の実績を持つ電話放送局を子会社化し、カスタマーサポート領域へと事業を展開します。電話放送局のIVRノウハウとGROWTH VERSEのAI技術を組み合わせることで、より人間らしい応答が可能な音声AIサービスの開発を目指し、顧客一人ひとりにパーソナライズされた電話応対の実現を目指します。2027年9月期までに既存事業の成長およびM&Aにより売上5〜10倍を目標に掲げています。

日本発AI検索スタートアップ「Felo」、15億円の資金調達を実施

事業内容: 次世代AI検索・エージェントプラットフォームの開発・提供

調達金額: 15億円

引受先: PeakXV(旧セコイア・キャピタル・インディアおよび東南アジア)、Mirae Asset

今後の展望: エンタープライズ向け検索エージェントおよび生成AIプロダクトの開発加速、韓国・台湾等グローバルマーケットへの本格展開

Feloは、「Search the world in your own language.」をミッションに、非英語圏でも高精度な情報検索と活用を可能にするAIエージェントを開発しています。2024年7月に設立後、日本語、アジア言語に強みを持つ次世代多言語AI検索エンジン「Felo Search」をローンチし、日本・韓国・台湾を中心に120万以上のユーザーを獲得、毎日30万以上の検索がされるなど急速な成長を遂げています。コア技術は、日本語に最適化されたセマンティック検索エンジン会話型インターフェースを融合した独自のAI検索基盤で、マルチLLMとRAG技術を組み合わせた高精度な検索機能を提供しています。

2025年5月には、検索エンジンにAIエージェント機能を搭載した「Felo Enterprise」をローンチし、専門家レベルの高品質なレポートや分析を自動生成できるプロダクトとして大手企業を中心に導入が進みました。Feloは現在、情報過多時代における「検索疲れ」の問題を解決すべく「検索3.0」の概念を提唱し、単なる検索効率化ツールではなく、情報の整理・思考支援・アウトプット支援までを担うプラットフォームを目指しています。プレゼンテーション資料や各種レポート、マインドマップなど多様なアウトプットを数分で生成する機能を提供しています。

契約業務基盤の構築と定着を支援するHubble、15億円の資金調達を実施

事業内容: 契約業務・管理クラウドサービスの開発・提供

調達金額: 8億円(シリーズBセカンドクローズ)

引受先: SMBC日興証券、弁護士ドットコム、パーソルベンチャーパートナーズ、阿波銀キャピタル

今後の展望: プロダクト開発体制の強化(生成AI技術の活用を含む)、カスタマーサクセスおよび導入支援体制の拡充、エンタープライズ向けの提供体制拡張

Hubbleは、契約業務の属人化や部門間の分断といった課題に取り組み、契約書の作成から管理までのプロセスを一元化するクラウドサービス「Hubble」を提供しています。法務とビジネス双方が連携できる業務基盤として、大企業を中心に500社以上に導入されており、継続率は一貫して99%以上を維持。人とAI、法務と事業部門の協業性を向上させることを重視し、直感的なUIや柔軟な権限設定を通じて、現場主導の契約DXを実現してきました。

契約データの利活用を促進する「Hubble mini」も展開しており、締結済みの契約書PDFをアップロードするだけで、AIが契約内容を自動解析し、瞬時に契約台帳を構築する機能を提供しています。企業それぞれの状況に応じた調整機能、「カスタム項目AI自動入力」機能を搭載し、主要9項目に加え、企業独自の管理項目も自由に設定・運用可能です。今後は生成AIなどの技術革新を積極的に取り入れた機能開発にも注力し、契約情報の検索性や業務負担の軽減につながる実用的なAI活用を順次展開する予定です。

新たな発酵性タンパク質食品を開発するフェルメクテス、2.5億円の資金調達を実施

事業内容: 発酵を活用した新タンパク素材の研究・開発・製造・販売

調達金額: 2.5億円

引受先: 博報堂、平田牧場、ラクト・ジャパン、慶應イノベーション・イニシアティブなど6社

今後の展望: 「kin-pun®」の研究開発体制の強化、量産体制の確立、事業会社との連携拡大、販路開拓

フェルメクテスは、「人類と動物、植物、そして地球が共存できる未来を実現する」をビジョンに掲げ、微生物発酵技術と日本の伝統発酵文化を融合した食の研究開発に取り組んでいます。同社の主力製品「kin-pun®(きんぷん)」は、納豆菌を活用した粉末状の発酵性タンパク質食品で、グルテンフリー・高タンパク質という機能性に加え、発酵の香りや旨味が特徴です。パン・麺・菓子・ソースやドレッシングなど多用途に展開可能で、初めて試食した投資家からも「食べられる」ではなく「美味しい」と評価される高い品質を実現しています。

2025年1月には内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」の「鶴岡ガストロノミックイノベーション計画」に採択され、地元企業をはじめとする食品メーカーや飲食店との連携も本格化しています。助成金を含む累計調達額は約7.5億円に達し、大学・研究機関・自治体との共同研究も推進しながら、タンパク質クライシスという世界的な課題に対して、日本の伝統発酵技術を活かした解決策を提供していく計画です。

まとめ

7月7日から7月11日のスタートアップ資金調達例をまとめました。

今週の資金調達ニュースからは、AI・宇宙・フードテックという成長著しい分野での大型調達が目立ちました。特にGROWTH VERSEの29.2億円、インターステラテクノロジズの89億円という大規模な調達は、これらの分野への投資家の期待の高さを示しています。また、FeloやHubbleのように海外投資家からの資金調達に成功する企業も現れており、日本のスタートアップが国際的な競争力を持ち始めていることが窺えます。M&Aを活用した非連続的な成長戦略を採用する企業も増えており、単なる自社開発だけでなく、戦略的な買収により事業拡大を加速させる動きが活発化しています。

さらに注目すべきは、各社が明確な社会課題の解決を目指している点です。Feloの言語格差解消、フェルメクテスのタンパク質クライシス対策、インターステラテクノロジズの宇宙インフラ構築など、グローバルな課題に対して日本独自の技術やアプローチで挑戦する企業が投資家から高い評価を得ています。今後もこうした社会的インパクトの大きい事業を展開するスタートアップへの投資は活発化していくことが予想されます。

「Plus Web3」では、今後も資金調達例を紹介してまいります。

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