LINE NEXTは、ラグジュアリープラットフォーム「MOLTS」に、デジタルウォレット「Unifi」を活用した決済サービス「Unifi Pay」を導入した。
6月30日からJPYC決済に対応し、最大8%相当の特典キャンペーンも実施する。
JPYCで高級品購入が可能に
2026年7月1日、LINE NEXT Inc.は、MOLTSにおいて6月30日よりUnifi Payの提供を開始し、日本円建てステーブルコイン「JPYC(※)」による決済に対応したと発表した。
MOLTSのユーザーは、UnifiウォレットにチャージしたJPYC残高を使い、時計、バッグ、ジュエリー、ワイン、ウイスキーなどのラグジュアリーアイテムを購入できるようになる。
JPYCは日本円と同等の価値を維持するよう設計されており、利用者は日本円に近い感覚でデジタル決済を使える。
Unifiウォレットは別途アプリをインストールせず、LINEアカウントまたはGoogleアカウントで会員登録やログインが可能だ。
同時に、MOLTSとUnifi Payの連携を記念した「Unifi Pay導入記念 5%ペイバックキャンペーン」も始まった。
対象はUnifi Payを通じたJPYC決済で、決済金額の5%相当をペイバックする。
会員登録時に付与される3%割引クーポンと併用すれば、最大8%相当の特典を受けられる。実施期間は2026年6月30日からで、終了日は未定となっている。
※JPYC:日本円と同等の価値を維持するよう設計されたステーブルコイン。
高額ECで問われるステーブルコイン決済の定着力
今回の導入のメリットは、ステーブルコイン決済が日常的な支払いだけでなく、高額商品の購入体験にも広がる可能性を示した点にある。
ラグジュアリー品は単価が高く、購入前後の心理的負担も大きい。
LINEやGoogleアカウントでウォレットに接続し、JPYC残高で支払える仕組みが整えば、Web3に詳しくない利用者でも試しやすくなるとみられる。
事業者側にとっても、決済手段の追加は新たな顧客接点となり、キャンペーンを通じてウォレット登録や初回利用を促し、継続利用につなげるきっかけになる可能性がある。
一方で、利用者が従来のクレジットカード決済とは異なる手順や条件を理解する必要がある点は課題となりそうだ。
JPYCのチャージやウォレット管理、キャンペーン条件の確認などに不慣れな場合、購入直前で離脱する可能性も否定できない。
さらに、キャンペーン内容や対象商品、付与条件、付与時期が変更される場合もあり、高額商品ほど事前確認の重要性は高まるだろう。
今後は、特典による一時的な利用促進にとどまらず、JPYC決済が継続的に選ばれる決済手段になるかが焦点となりそうだ。
高額ECでは、安心感や手続きの分かりやすさが購買判断に直結しやすいと考えられる。
事業者が決済導線やサポート体制を整えられれば、ステーブルコインは単なる新技術ではなく、購入体験を差別化する選択肢として存在感を高めていくかもしれない。
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